これまでに廃車にした自動車はざっと10台です

日本の自動車市場では、車検の時期に自動車を乗り換えるユーザーも多いと言います。かつて購入から10年、走行距離10万キロメートルが自動車の寿命とされた時代もありましたが、現在ではその寿命も15年から20年とも言われていますから、車検のたびに自動車を買い替える必要というのは、少なくとも経年劣化によるものではないのでしょう。

もちろん自動車メーカーのモデルチェンジも要因のひとつであり、使い捨て文化の真骨頂であると切り捨てることもできないのですが、少なくとも買い替えられたときに下取りに出された自動車は、中古車というカテゴリーに
組み込まれることになります。

つまり日本の自動車市場には多くの中古車が溢れる結果になっているといっても良いでしょう。それはすなわち、まだまだ年式の新しく、性能上も全く申し分ない自動車が、中古車として出回っていることになります。性能的にそん色なく、しかも新車と比較して圧倒的に低価格であるこれらの中古車を求めるユーザーもまた、多く存在しているのです。

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新車時の価格の10分の1程度で手に入る中古車を購入し、次の車検を迎えるときには廃車手続きを行うというドライバーも多いようです。もちろん、車検を通して費用をかけるよりも、次の安価な中古車を購入するほうが良いという判断が働いているわですが、これは中古車も行き着くところまで行くと、売却時に価格がつかない場合だってあるというケースがあるからでしょう。実は車検を通すよりも廃車を前提として売却したほうが、経済的に見れば合理的であるというケースも決して少なくないのです。そうした自動車を廃車にし続けた結果、10台の車両を廃車にし続けてきたというドライバーもいるようです。

自動車買取業者であれば、そうした廃車を海外へ輸出することもあります。実は充分使用できるという自動車であれば、抹消登録されたのち、中古車として流通させることだってあるのです。